「このまま今の会社で働き続けていいのだろうか」
「もっと自分に合った生き方があるのではないか」
20代になると、仕事やお金、結婚、住む場所など、これからの人生について考える機会が増えていきます。
一方で、将来の方向性がまだ決まっておらず、焦りや不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
しかし、20代のうちに人生の答えを出す必要はありません。
大切なのは、将来進みたい道が見つかったときに、自分の意思でその道を選べる状態をつくっておくことです。
スキルやお金があれば、転職や独立に挑戦しやすくなります。自分の価値観を理解していれば、周囲に流されず、自分に合った生き方を選べます。
そして、未来のために準備するだけでなく、親との時間など、今しかできないことを大切にするのも忘れてはいけません。
今回は、20代で人生の選択肢を増やすためにやっておきたいことを5つ紹介します。
1.どこでも通用するスキルを身につける
人生の選択肢を増やすうえで、まず取り組みたいのが、自分自身の市場価値を高めることです。
現在の会社でしか使えない知識だけでなく、会社や業界が変わっても生かせるスキルを身につけておけば、転職や副業、独立といった選択肢を持てるようになります。
たとえば、次のようなスキルです。
- 相手の課題を引き出して解決策を提案する営業力
- 自分の考えを分かりやすく伝える文章力
- 商品やサービスが売れる仕組みを考えるマーケティング力
- 業務を効率化するIT・デジタルスキル
- チームを動かし、成果につなげるマネジメント力
こうしたスキルは、特定の会社だけでなく、さまざまな仕事で活用できます。
今の仕事に不満があったとしても、ただ時間が過ぎるのを待つのではなく、「この会社で何を身につけてから次に進むか」を考えてみましょう。
日々の仕事も、自分の将来に必要な力を磨く機会として捉えれば、向き合い方が少し変わるかもしれません。本業にしっかりと向き合い、しっかりと成果を出すことも非常に大切な経験です。
資格を取ることだけが、スキルアップではありません。お客さまへの提案、資料作成、社内調整、後輩の指導など、普段の仕事から得られる力もたくさんあります。
会社の名前ではなく、自分自身の力で評価される状態を目指すことが、将来の自由につながります。

2.小さく副業を始める
会社から受け取る給与以外に、自分の力で収入を得た経験は、人生の選択肢を大きく広げてくれます。
そこで、20代のうちに挑戦したいのが副業です。
副業と聞くと、「本業と同じくらい稼がなければ意味がない」と考えてしまうかもしれません。しかし、最初から大きな収入を目指す必要はありません。
まずは、自分の力で1円を生み出す経験をすることが大切です。
たとえば、次のような副業があります。
- ブログで自分の経験や知識を発信する
- Webライティングの仕事を受ける
- SNSを運用する
- 動画編集やデザインを学ぶ
- 本業で得た知識を生かしてサービスをつくる
実際に取り組んでみると、商品をつくるだけではお金にならないことや、相手に価値を伝える難しさが分かります。
同時に、マーケティングや発信、顧客対応など、会社員として働くだけでは得にくい経験も積めます。
副業収入が少しずつ増えれば、「今の会社で働き続けるしかない」という状態から抜け出しやすくなります。転職に挑戦したり、働く時間を減らしたり、将来的に独立したりする道も見えてくるでしょう。
ただし、短期間で稼ごうとして高額な教材や怪しい情報商材に手を出す必要はありません。
まずは興味のあることを一つ選び、無理のない範囲で小さく始めてみましょう。
3.挑戦できるだけの貯金をつくる
お金が人生のすべてではありません。しかし、お金に余裕がなければ、選びたくても選べない場面が増えてしまいます。
本当は会社を辞めたいのに、当面の生活費がなくて辞められない。学びたいことがあるのに、受講費用を用意できない。地方へ移住したいのに、引っ越し費用がない。
こうした状況を避けるためにも、20代のうちから貯金する習慣を身につけておくことが大切です。
まずは、自分が毎月何にいくら使っているのかを把握してみましょう。
家賃や通信費、保険などの固定費を見直し、給与が入ったら先に一定額を貯金へ回す仕組みをつくると、無理なく続けやすくなります。
最初の目標としては、急な出費に備えられる金額を確保し、その後は生活費の6か月分程度(生活防衛資金)を一つの目安にするとよいでしょう。
ただし、必要な金額は雇用形態や家族構成、毎月の生活費によって異なります。金額だけにとらわれず、自分が安心して行動できる水準を考えることが重要です。
貯金は、単に使わずに残しておくお金ではありません。
合わない環境から離れるためのお金であり、新しい仕事や暮らしに挑戦するためのお金でもあります。
つまり、貯金とは「将来の自由を買うためのお金」なのです。
4.自分が大切にしたいことを言葉にする
転職、副業、独立、結婚、地方移住など、人生にはさまざまな選択肢があります。
しかし、選択肢が増えるほど、何を選べばよいのか分からなくなることもあります。
そこで大切になるのが、自分なりの判断軸を持つことです。
あなたは、これからどのような毎日を送りたいでしょうか。
- 収入を増やしたい
- 家族との時間を大切にしたい
- 自由に使える時間が欲しい
- やりがいのある仕事に取り組みたい
- 自然の近くで穏やかに暮らしたい
- 好きな場所に住みながら働きたい
大切にしたいものは人によって違います。また、20代前半と後半でも、仕事や暮らしに求めるものは変わっていくでしょう。
一度決めた価値観に、生涯縛られる必要はありません。
半年や1年に一度、自分の仕事や暮らしを振り返り、「今の生活は自分が望む方向に進んでいるか」と問い直してみることが大切です。
判断軸がなければ、世間の常識や他人からの評価に流されやすくなります。
有名な会社に勤めることや高い年収を得ることが、自分にとっての幸せとは限りません。反対に、収入よりも時間を優先することが、すべての人に合うわけでもありません。
誰かの正解をそのまま受け入れるのではなく、自分が納得できる生き方を考えてみましょう。

5.親が元気なうちに、一緒に過ごす時間をつくる
20代は、仕事や恋愛、友人との時間など、自分の生活で精いっぱいになりやすい時期です。
実家を離れて暮らしていると、親と会ったり、ゆっくり話したりする機会も少なくなっていきます。
しかし、自分が年齢を重ねるのと同じように、親も少しずつ年を取っています。
筆者も久しぶりに実家に帰ったら親の白髪・しわが増えていたことを目の当たりにし、もっと親との時間を大切にしなければと思っています。
「もう少し仕事が落ち着いたら旅行に連れて行こう」
「もっと稼げるようになったら恩返しをしよう」
そう考えているうちに、何年もの時間が過ぎてしまうこともあります。
けれど、親孝行は高価なプレゼントを贈ることだけではありません。
定期的に連絡をする、一緒に食事をする、実家に帰る、近況を聞く、感謝の気持ちを伝える。そうした小さな行動も、十分な親孝行です。
未来に向けてスキルやお金を蓄えることは大切ですが、あとから取り戻せない時間にも目を向けなければなりません。
親が元気なうちに一緒に出かけたり、思い出をつくったりできることも、今持っている大切な選択肢の一つです。
「いつかやろう」と考えていることがあるなら、大きなことではなくても、今できることから始めてみてはいかがでしょうか。
もちろん、親子関係や家庭の事情は人それぞれです。親との関係によっては、距離を置くことが自分を守るために必要な場合もあります。
無理に関係を修復したり、自分を犠牲にしたりする必要はありません。自分にとって無理のない範囲で、後悔の少ない選択をすることが大切です。

まとめ|20代で人生を決めるのではなく、選べる自分をつくろう
今回は、20代で人生の選択肢を増やすためにやっておきたいことを5つ紹介しました。
- どこでも通用するスキルを身につける
- 小さく副業を始める
- 挑戦できるだけの貯金をつくる
- 自分が大切にしたいことを言葉にする
- 親が元気なうちに、一緒に過ごす時間をつくる
20代のうちに、これからの人生を完全に決める必要はありません。
実際に行動してみなければ、自分に向いていることや、本当に望んでいる暮らしが分からない場合もあります。
だからこそ大切なのは、進む道を一つに決めてしまうことではなく、いつでも自分の意思で方向を変えられるように準備しておくことです。
スキルを身につける。副業を始める。少しずつ貯金する。自分の価値観を考える。そして、今しか過ごせない人との時間を大切にする。
すべてを一度に始める必要はありません。
まずは今回紹介した5つの中から、今の自分に必要だと思うものを一つ選んでみてください。
今日の小さな行動が、数年後のあなたに、新しい道を選べる自由を与えてくれるはずです。


